少し前まで日本の株式市場において、カラ売りは株価の下げや売り崩しの元凶もしくは市場の敵としてあまりいいイメージはなかった。
カラ売りとは株価が下がることで儲ける投資であり、天井と考えたとき、そこで売り建てて、その後株価が下がったら買い戻して利益を得るもので買いとは正反対の行為である。
下手な投資家は、いつも株価が天井を付ける前後に買わされているので、カラ売りを知ると買いが上手になるという利点もある。
また株でやられた経験を持つ人の中には、カラ売りのほうが勝率が高いためカラ売り派に転向する人も多く、バブル以降はカラ売り派のほうに軍配が上がっている。
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しかし、カラ売りもまた相場であり、間違えればとんでもなく大きな損失につながるものである。
カラ売りは信用取引制度を維持するために必要かつ大切なものだ。それは株の正当な投資技法であり、制度として認められ法的にも何の問題もないのである。
それを悪としているのは、単に証券会社の営業上の都合であり、株価が下がることへの感情的な反発に過ぎないのだ。
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良く政府要人や新聞などでもカラ売りを悪者に仕立ててこれを規制し、もっと株式市場の健全性を保つべし、といった意見も聞くがそれも前に述べたように思っているだけなのだろう。
むしろ買いの過剰が発生することのほうが不健全であり、株価の暴落を招く元凶であるということを正しく認識する必要がある。
その証拠にカラ売りそのものが信用取引における買いの過剰を防ぐために作られているという事実があるからである。
信用取引は売買金額の30パーセントの保証金、つまり300万円預ければ、1千万円の売買が可能になる。
この信用取引を導入するのは、できるだけ多くの金を株式市場に呼び込み、流動性を高め、株式市場の活性化を図るためだ。
カラ売りは買いが多くなりすぎた時にそれを緩和するため常に相場を冷やす存在として必要なものなのだ。
よってカラ売りは悪いどころか必要なものであり、これから株式投資をするうえで身につけたい技法のひとつなのだと思う。

